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2014年 自然科学写真シリーズ

写真:伊知地 国夫

2014年1~2月 冷凍庫でできる霜

インスタント食品の断熱容器の口付近に、細い糸を口から底に向けて斜めに張り、容器にお湯を入れて冷凍庫のなかに20分ほど置く。冷凍庫内はマイナス20~30℃のため、容器の底から立ち上る水蒸気が、直接糸に結晶状の氷となって付着し、樹枝状に成長した。マイナス30℃近くの低温を作れる冷凍庫は、身近な低温実験室だ。

2014年3~4月 茶わんの湯

天気の良い日に背景が暗いところで、カップに入れたお湯から立ち上る湯気に日光を当て、その色を観察すると虹のような色が見える。この様子は物理学者で随筆家の寺田虎彦の随筆「茶わんの湯」にも書かれている。写真の撮影には、日光の代わりにストロボの光を使い、別々に撮影した2種類の湯気の色の様子を並べた。色は光の回折によって生じ、湯気の状態で刻々と変化する。

2014年5~6月 キアゲハの翅

キアゲハの翅を拡大撮影した。翅の表面は小さなうちわ状の鱗粉で覆われていて、色の異なる鱗粉の配置で翅の模様ができあがる。それぞれの鱗粉はその下層の穴に差し込まれていて、手などを触れると簡単に外れ落ちる。色は色素によるものとその微細な構造によって色が生ずるものとがある。水をはじいたり、メスを誘う香りを出したり、また敵に捕まえられたときに逃げやすいなどいろいろな役割があるといわれている。

2014年7~8月 ヒヨドリジョウゴの花

ナス科でつる性の多年生植物。夏の頃白い花を咲かせる。林縁に多いが、市街地でも垣根などにからみついて生育しているのを見かける。1cmほどの小さな花だが、反り返った白い花弁が目立ち、ふと目にとまる。中心の針のような部分がめしべで、そのまわりをおしべが取り囲み、色や大きさは異なるが同じナス科のトマトの花とよく似ている。秋に赤い小さな実をつける。

2014年9~10月 養生テープの拡大

使用後にはがしやすく、粘着剤も残りにくい養生テープを拡大撮影すると、このテープは意外にも粘着面が交互にタイルを敷いたような形になっていた。接着の面積は半分以下になり、またテープ全面で接着しないため、はがしやすい構造だ。道具のいろいろな部分を拡大してみると、興味深い構造がみつかり、用途に応じて様々な工夫があることがわかる。

2014年11~12月 束ねたロウソクの炎

小さなロウソクを6本ほど束ねて火をつけると、炎は大きくなったが酸素が不足してススや煙が出始め、炎が上下に揺らぎはじめた。揺らぐ炎を撮影後、画像を確認すると、炎の上でススなどが燃焼している様子が写っていた。目では確認できない、瞬間的な燃焼だ。ロウソクの芯は、ススなどを出さずにロウがよく燃える太さになっているので、明るさは種類が変わってもほぼ同じだ。このため以前は光度の単位(燭光)として使われていたこともある。