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自然科学写真シリーズ

写真:伊知地 国夫

 

2015年1~2月 ミルクのシャンデリア


2015年1~2月 ミルクのシャンデリア

ミルクの液滴が跳ねたときにできる「ミルククラウン」はよく知られているが、水中を降下していくようすも興味深い。スポイトでミルクを一滴、静かに水面にたらすと(写真左)、上が平らな半球状の形で降下し、水中を5~6cm下がったころ上面から小さな液滴が飛び出す。その液滴からさらに液滴が飛び出て連鎖が起こり、しだいにシャンデリアのように開いていく。写真は、はじめて液滴が飛び出した瞬間を捉えた。

 

2015年3~4月 アケビの花と実


2015年3~4月 アケビの花と実

山地に生育するアケビ科のつる性の落葉低木。4月から5月に、雄花と雌花をつけ る(写真上方が雄花、下が雌花)。秋に実をつけ、熟すと割れて実の中が見えるよ うになる(写真右上、右下は葉)。実の中央には、熟した多数の黒い種を包むゼリー 状の果肉があり、食べるとほのかに甘い。つるは籠などを編むために利用される。 (撮影地:長野県)

 

2015年5~6月 スプーンで跳ねる水流


2015年5~6月 スプーンで跳ねる水流

水道の蛇口から出た水がスプーンで跳ね返ったところを撮影した。跳ね返った水流は、スプーンなどの形に応じた膜をつくって広がり、膜の周辺で表面張力によって水滴に分かれていく。階段状になっているのは、スプーンにあたる水流の強さが変化したときに生じたものだ。水流をいろいろなものに当てて、水の膜の形を観察するのも面白い。

 

2015年7~8月 線香花火


2015年7~8月 線香花火

夏の風物詩の線香花火は、牡丹−松葉−柳−散り菊などと呼ばれる形の変化が特徴的だ。寺田寅彦も随筆『線香花火』の中で、この4つの状態を鋭い科学的な視点を持って記述している。写真は「松葉」の瞬間を撮影したものだ。目の残像効果で光の筋が見えるが、実際には小さな高温の火球が飛んでいる。高速度カメラで撮影すると(右の3枚)、まるでスイカの種を口から飛ばすように、小さな火球が、中央の拍動する火の玉から飛び出していることがわかる。

 

2015年9~10月 ピンホール像 東京駅舎


2015年9~10月 ピンホール像 東京駅舎

高さ60、幅80、奥行き30cmほどの箱の正面中央に、約2mmの穴を開ける。穴から入った光は、ピンホールカメラの原理で周りの景色を箱の内側に映し出す。そこで、箱を東京駅舎の前に置き、中の像をデジタルカメラで写すために、箱の側面に穴を開けた。その穴からレンズを入れ、外光が入らないように暗幕をかけて中の像を撮影した。箱と穴だけの単純な仕組みだが、 駅舎の小さな窓も見分けることができる像が、箱の中に映し出されていた。

 

2015年11~12月 霜柱


2015年11~12月 霜柱

霜柱は、土の中の水分が毛細管現象で地表まで上がり、細い柱状の氷になったもの だ。氷の柱が持ち上げた土の表面を靴でサクサクと踏むのも面白い。長さは2~3 cmが多いが、写真は約7cmほどに成長した霜柱だ。この日は朝の気温が-4℃ほ どで、赤土層の広がっている場所で撮影した。(撮影地:東京都)

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