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自然科学写真シリーズ

写真:伊知地 国夫

 

2008年1~2月 ミルクの傘


2008年1~2月 ミルクの傘

コップに入れたミルクに連続してミルクをたらすと、跳ね返ったミルクが落下してくるミルクとぶつかり、思いもかけない形が生まれる。ほんの少しのタイミングの違いで、形は大きく変わる。流体の形のシミュレーションは、高速なコンピューターが発達をした現在でも難しい分野だ。

 

2008年3~4月 ビタミンC


2008年3~4月 ビタミンC

水に溶かしたビタミンCをスライドガラス上で結晶化させ、偏光顕微鏡で撮影した。ビタミンCの結晶は無色だが、2枚の偏光板の間に置くと、結晶の厚みと、複屈折性の違いが鮮やかな干渉色の差異となって現れてくる。わずか2mm四方の中の自然と造形と色彩である。

 

2008年5~6月 変形菌


2008年5~6月 変形菌

変形菌は子実体の時期には胞子を作って増え、植物のように振舞うが、変形体と呼ばれる時期にはアメーバ状に運動して細菌を食べて大きくなる。植物と動物の性質を備えた不思議な生物である。写真はモジホコリの変形体がガラスの表面にアメーバ状に広がっていくところである。

 

2008年7~8月 トンボの羽化


2008年7~8月 トンボの羽化

夏の早朝、トンボが羽化をしているのを見つけた。脱皮直後の小さく縮んでいた羽はしだいに伸びて長くしっかりした羽になった。脱皮中はトンボにとって無防備で危険なときだ。無事に羽化をしたトンボは、羽が伸びてから約1時間後に飛び去っていった。

 

2008年9~10月 CDとレコード


2008年9~10月 CDとレコード

様々なデータの記録媒体として使われているCDは、データをピットと呼ばれる凹凸の形の並び方で記録する。一方、レコードは音の波形そのものを円板に切りきざんで記録する。CDの記録溝の数は1mmあたり約600本、レコードは約11本でいかにCDの構造が微細かがわかる。

 

2008年11~12月 無重量下の炎


2008年11~12月 無重量下の炎

ロウソクとカメラが一体となって落下する装置で、落下中の炎の形を撮影した。普通、燃焼で生じた高温の気体は上昇し、その流れが炎を細長い形にする。落下中は無重量状態になるため、燃焼後の気体がその場に留まり、丸い炎が出現する。また、新しい空気も供給されず、すぐに消えてしまう。普段何気なく見ている先のとがった炎の形は、重力によって生ずる気体の流れによるものだ。

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